新型コロナウイルスに負けないように。

2020-04-03 (金)

本当にここまで広がるとは思ってもみなかったのですが、新型コロナウイルスは「蔓延した」との見解で、現在では、誰が罹ってもおかしくない状況になってしまいました。自粛でいろんな商売で大きな影響が出ていて、さまざまな意見も出ていたのですが、志村けんさんの死去が大きな衝撃を与えました。何より大切なのは「大切な人の命」だと認識させられました。そこから経済第一の意見は少なくなったように思えます。従業員やお客様の安全を第一に考えて、慎重に、勇気をもって行動することが一番だと思っています。

また、今回の新型コロナウイルスは、素人でも長期戦だなと感じます。半年くらいで収まるものではないという覚悟で、資金の準備、サービスや商品の売り方の変更、従業員の技術・教育の見直し、情報発信などをしていくべきだと考えております。

 これまでの私の経験で感じている「イメージ」は、それぞれの時期で大変だったのですが「BSE」と「リーマンショック」であり、それが同時に来て2倍以上になったイメージです。「BSE」の時は焼肉屋さんが大変なことになりました。吉野家から牛丼が消えて、マクドナルドもこの時大苦戦したのを覚えています。当時、焼肉屋さんをコンサルしていたのですが、突然のBSE問題で売上が激減しました。牛肉が入ってこないので売るものがない。その時、たまたま事前に顧客アンケートを取っていて「石焼ビビンバ」が食べたいという声を拾っていて、たまたま石焼の鍋を購入したばかりだったので、これで「チゲ鍋」をやろうと経営者さんと一緒に決めました。急遽、「チゲ鍋屋」さんに変わりました。カニが入っているもの、お餅が入っているものなど、様々です。そして、奥さんが作る料理が最高に美味しかったので、韓国家庭料理の弁当も販売して、これが人気となり、何とか、BSE問題を回避しました。今でもそのメニューは残っています。その時は、思い付きのようでもやるしかなかったのでご案内し、経営者も工夫が大好きな方だったので、最高に美味しい商品を作り、乗り切ることができました。あそこで、何もしていなかったらアウトだったと思います。

 そして、そのあとでリーマンショックが来ました。リーマンブラザースが倒産した当初は、そんなに大変ではなかったのですが、約半年から1年遅れでどんどん景気が悪くなり、多くの企業がセーフティネットでお金を借りて、何とか急場を凌ぎました。当方も企業の経費削減の影響を受け、講習やセミナーの中止が相次いだことを覚えています。

 この二つが同時に2倍になってやってきたイメージです。BSEは落ち着くのに数年を要しましたし、リーマンショックはバブルが弾けたわけなのですが、しかし、今回はそういう事ではなく、治療薬とワクチンが出来れば、経済は回復することがある程度分かっています。ただ、それまでどのようにして凌ぐのかが大切になってきます。

 

 やはり一番大切なのは「資金」であると思います。いま、政府はリーマンショックの時以上に、財政的に支援をすると宣言しています。その決定はリーマンショックの時より早いイメージがあり、リーマンショックのときの反省点を踏まえているのかと思えます。それは、セーフティネット4号の指定が2月28日に決まり、その後、日を追うごとにたくさんの政策が変更・追加されていることで分かります。

 セーフティネットはリーマンショックのときに困っている中小企業の資金繰りを助け、底割れを防ぎました。今回もその機能は果たされるのではと期待されます。また、日本政策金融公庫が実施している「無利子・無担保融資」も大きく、中小企業の資金繰りを助けてもらえるもではないかと期待しています。

 実際に申し込んだ経営者の話を聞くと、窓口に行って相談するも、あとは電話と書類を送るだけだったということも伝わってきており、自治体の承認と信用保証協会や地元銀行の審査等が必要なセーフティネットに比べて手続きしやすいイメージが伝わってきます。無利子というところは、最初、元本据え置き期間でも利子は支払わなければなりませんが、その後、特別利子補給制度を使って、利子の補給をしてもらえるということです。利子補給の申請方法等、具体的な手続きについては、4月3日現在でまだ決まっていないようで、詳細が固まり次第中企庁HP等で公表予定ということです。

 それぞれの制度で、売上減少の基準があり、窓口も異なるので、下記のホームページを見て検討することが大事かと思います。

ただ、現在、どの窓口も行列が出来ている状態なので、それも覚悟しながら、早め早めの資金確保を行うことかと思います。

 https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/pamphlet.pdf

 

<窓口>

・セーフティネット→本店の所在地の市区町村(まず信用保証協会や銀行に相談が肝要)

 ・「無利子・無担保融資」→最寄りの日本政策金融公庫

 

 借りたものは返さなければならないので、返していくのが不安という意見をよく聞きます。しかし、当方は、借りないとつぶれてしまうなら借りることを選択すべきと思います。人間も企業も生きていれば何とか活動ができます。何とか生き延びて、回復するまでの資金を確保し、その間に、回復後に飛躍するシナリオを何本も立てておくことかと思います。これまでの延長線上の行動だけでは、この自然の大災害に勝てないと思います。また、「焼肉屋さん」が「チゲ鍋屋兼弁当屋さん」に変わったように、「得意な分野を中心にしてやり方を変えて、生き延びるための進化を遂げる」ことを成し遂げなければならないと思います。

 また、新型コロナウイルスが流行する前から赤字だった部門は、可能性を判断して、時期を見て撤退することが望ましいと思います。その撤退のための資金としても、資金を確保しなければならないと思います。それが出来なければ、生き残れる市場に向けて「進化」するしかないと思います。

 いま、診断士の間では、「zoom」がブームになっています。それまでも使用した経験はあっても、ここまで注目されることはありませんでした。これも、「得意な分野を中心にしてやり方を変えて、生き延びるための進化を遂げる」ことの1つであろうと思います。

 

 返さないでもよい政府の対策としては、厚生労働省の雇用調整助成金があります。有給で休んだ従業員の給与の支援をする制度ですが、3月末の安倍首相の会見で、中小企業は、給与の90%を助成することが分かりました。これは非常に助かるものなので、昨年度よりも5%以上(10%から緩和されました)、売上が減少しているならば、申請を試みるべきです。本来は、雇用保険に入っていることが条件でしたが、その条件が外れました。ただ、労働系の書類、例えば賃金台帳をつけていないなど、書類が不備ならば整えていかなければならず、期限も6月末までと短いので、早めに行うことかと思われます。普段から、ちゃんとやっているところはこういう時に助かるということになります。

 

 今回の新型コロナウイルスの不況は、今まで経験したことのないものとなってきました。何も動かなければ資金が尽きて終わってしまいますので、そうならないように、なんでも良いので「働く」ことが大切だと思います。極端にいうと、何も、今やっていることを続けなくても良いと思います。全く違う分野でも働いて、「収入を得ること」が本質的に大切です。

一方で、それでは素人からのスタートになるので、効率が悪いです。だから、「得意な分野を中心にしてやり方を変えて、生き延びるための進化を遂げる」となると思います。

例えば、施術はできなくても、ネットを通じてお客様とコミュニケーションできるなら、お客様の不満や不便を解消するような商品を紹介して買って頂き、送ればいいと思います。しかも、それが理美容に関するものであれば、こちらの方がプロですし、そもそもの信頼関係があるのですから、しっかり提案はできるはずです。今は、特別なカメラがなくても、スマホでzoomやLineを使って、簡単に映像でおしゃべりができます。また、そういう行為自体を楽しむこともできると思います。楽しんで、さらにビジネスが成り立てば最高だと思います。そういうことを楽しいと思うか、面倒と思うか、生き残りをかけてやらなければならないと思うかです。やるか、やらないかしかないと思います。やりたいけど、やり方が分からないときは、若い人に聞けばいいと思います。Lineで映像を送る方法などは、高校生ぐらいなら大体、誰でも知っています。

 今回は、誰が悪いのではなく、自然との闘いです。自然との戦いで何度も滅びそうになった人間ですが、何とか生き残っています。こういうケースでは、自然に対応し、助け合える人と会社が生き残れると考えます。「進化の過程」だと思います。我々の先祖は、隕石が落ちたあとの氷河期の時に、他の種族は助け合わなくて滅んで、助け合った我々の祖先が生き残ったと、数年前のNHKスペシャルでやっていました。どこの国に行っても、10個のモノがあれば、自分は6、相手は4を分け合うという習慣が成り立っている社会実験結果もありました。いま、まさにそういうDNAがまた試されている場面なのかも知れません。

会社は人間の進化していくべき方向に沿った商品を供給すべきなので、ここで改めて「考えなさい」と自然が教えてくれているような気がします。こういうことがあって、今やっていること自体がバブルで、継続可能なものではなかったのではという思いになります。本当に大切な事、それがないとダメなものをしっかりと考えていければと思います。

美容業の「施術」自体は人に接しなければ売上は出来ませんが、美容師さんには他にもっとできるポテンシャルはあるかと思っています。施術だけが美を提供することではないと信じて、これを機に、「本質+α」のαを考えて、何が喜ばれるのか、いま、対象にしているお客様以外でも役に立てることはあるのではないのか、それは社会的に継続していけるものなのか(SDGsなど)も意識した取り組みを、勇気を持ってやってみて、継続していくことなのかなと思っております。また、そういう時期なのかなと思っております。

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