相手の鏡になってはいけない。

2018-01-22 (月)

最近、何とか、売上げを上げようと、みんなが努力して、やっと、安心できそうなところに届くか、届かないかという所に来た段階で、人が辞めて、また苦しいところに戻る、の繰り返しが多くなってきました。

昔も、やっとスタイリスト、やっと80万円までできたというところで辞めて、がっかりの繰り返しだったのですが、昔は、同時に、新しいお客様が来つづけていたので、若い人が育つ土壌があり、カバーしてくれました。その若い方も自信をもってやれたので、苦しいところに逆戻りということはなく、人も増えてきました。

今は、辞めたら凹んだままです。上がってこない。多少、若い人は育ちますが、勢いがでない。そうすると、お給料も上げられないので、ちょっとしたことで、内部で、揉めたりすることが多くなります。

でも、よくよく考えると、昔も、今も、何で、美容室業界の人は、よく辞めるのでしょうか。

他の業界でも転職はあります。東大出身の人も、いいところに就職しても3年以内に辞める確率が上がってきたと聞きます。

でも、この業界ほどではありません。

前に、個人のFacebookでも書きましたが、「好き」というレベルだけでは食べていけない、「気合」と「根性」の業界になっていることは確かかなと思います。

売上が上げられるまで、給料は殆ど、上げられないアシスタントの時期は、本当に自分との闘い。本当に頑張ってほしいと思います。そこで、くじけて、辞めていく人もいます。あまり頑張れていない先輩からの悪い影響もあるかも知れません。

しかし、美容室の業界で起こっていたことは、これほど若い世代が辞めていくということで、「もったいない」という意識で社会保険に入れらない経営者がいることです。半年は入れない、辞めるかも知れないから試用期間は入れないなど。そもそも、入っていない会社もあります。

いま、売上げが上げづらくなってきているので、本当に社会保険に入ると利益がでなくて、さあ、大変という所が多いのですが、そもそも、法律で当たり前のことをしていなかった。なぜに、かつて、儲かっていたときにきちっと加入していなかったのか。ここがすべての原因のひとつになっていると思います。

かつて、儲かったお金で、多店舗展開したり、その他の固定費(いい暮らし)が上がった結果、全体の固定費があがりました。

そして、市場が飽和化してくると、この固定費に基づいて値下げ競争が起こり価格が設定されたため、安売り合戦が起こったあとで、社会保険に加入しろと言われてもできない訳です。

売上の約5%~7%にはなる社会保険料の費用を賄うためには、何の経費削減で行いますか。無理な出店で減価償却費が膨らんでいるところは、償却が終わるまで(返済がおわるまで)、持ちこたえなければならない。そのほか、何で賄いますか。

なぜに、他の業界と同じように、早くちゃんと入らなかったのか。会社によっては、上手に半分だけ社保に入るなどの処理をしています。

また、ある場面では、新卒を有期で雇用して、しばらくしたら無期にして助成金をもらうなどをしたり。(BKCはそういう指導はしません。)

これって、どういうことかというと、「人」を「モノ」とでしか見ていない、経営者の心の表れなんです。いま、業界はこのバチが当たっていると思います。

苦しいのはしょうがないです。でも、社保は半分、新卒で入っても有期雇用ということを胸を張って、20歳の若い人に言うことができますか。

100歩譲り、言っているなら、素晴らしいことです。「一緒に、お店を大きくしていく」というヴィジョンを共有できれいれば。

これらを言っていなければ、完全に経営者の負けです。

今の子たちは、頭は良いです。ちゃんと、本当のことはインターネットで調べて知っています。

ココロが真っすぐではない子は、こういう所で、会社を揺さぶってきます。そして、仲が険悪になります。

また、揺さぶってくる子は、そもそもそういう子です。(当方の経験上、こういう子は何か、人生で大きい事件がないと良くならない。治らない)

でも、そもそも、そうなるきっかけを作っているのが、揺さぶられるようなことをする経営者本人です。

最近も、辞めていく人の有給消化の話がでました。行っている会社と行っていない会社がありますが、辞めたら有休消化もないのですが、辞める前なら、本人から申請があれば、会社は基本的には拒めない。申請があれば。だから、黙っている。これで良いのかどうか。頭の良い子は知っていますよ。でも、会社に言わないだけ。そして、良い子は穏便にすましてくれます。先輩や後輩に気を使ってくれて。でも、なんか変だね、、、という空気が残っていくことになる。この空気が「社風・企業文化」になるから恐ろしいのです。

いろんな条件を満たして、なおかつ、営業利益率を10%稼ぎ、ちゃんと納税するまでには、相当の苦労や、現場での一生懸命さ、それを引っ張っていく経営者の自制心、

こういうのが相当に求められる時代になっています。外国人のお客様を施術しない限りは、お客様が確実に減少します。

こういう時代に入っているときに、行うことは、

やることはきちっと真っすぐ行って、ごまかさず、うそをつかず、これまでの習慣を見直し、自制し、「人」を「人」として見る、

相手が何をして欲しいのか、ちゃんと聞く、そして出来ることはしていく、、、、伝えていく、、。

辞めていく人が絶えず、出てくるということでも、そういう人に対しても忘れ去るのではなく「心」は残しておく。関係性を切らない。

相手がこんなことしてきたから、仕返ししてやる、というような感じだと、周りが引く。連鎖は止まらない。

そうではなくて、相手が変でも、「こちら側が相手の鏡にならない」、ということが、最も重要であると確信した最近でした。

相手がちゃんとやらないから、そこまでは、こっちもしてあげない、、、は、なしですね。

守秘義務がいっぱいで、具体的に伝えれれないので、少々概念的な内容で申し訳ありません。